手の目(てのめ)

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手の目(てのめ)


手の目(てのめ)は、鳥山石燕による江戸時代の画集『画図百鬼夜行』にある日本の妖怪。

座頭姿で両目が顔ではなく両手の平に一つずつついている。『画図百鬼夜行』には解説文がないために詳細は不明だが、江戸時代の怪談集『諸国百物語』には「ばけ物に骨をぬかれし人の事」と題し、石燕が手の目のモデルにしたといわれる京都の怪談が以下のように記述されている。ある男が七条河原の墓場に肝試しに行ったところ、80歳くらいの老人の化け物に襲われ、その化け物には手の平に目玉があった。男は近くの寺に逃げ込み、その寺の僧に頼んで長持ちの中にかくまってもらったところ、化け物は追いかけてきて、長持ちのそばで犬が骨をしゃぶるような音を立て、やがて消え去った。僧が長持ちを開けると、男は体から骨を抜き取られて皮ばかりになっていたという。

熊本県八代市の松井文庫所蔵品である天保年間の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』には、手の目をモチーフとした「手目坊主」なる妖怪画があり、これは「化けの皮がはげる」という言葉遊びで描かれたものとされる。目のついた手を上げている様子は、悪巧みやイカサマを明かすことを意味する「手目を上げる」に通じ、坊主頭は「はげる」や勝負の負けを意味する「坊主になる」という言い回しに通じるというのである。後に『画図百鬼夜行』の「手の目」には背景に月とススキの野原が描かれているが、月は花札の「坊主」、ススキは「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の洒落である。

岩手県に伝わる怪談によれば、手の目の話が以下のようにある。ある旅人が夜に野原を歩いていたところ、盲人が近づいて来た。その盲人の両手の平に目玉があり、その目で何かを捜している様子だった。旅人は驚いて逃げ出し、宿へ駆け込んだ。宿の主人に事情を話したところ、主人が答えるには、あの場所では数日前に盲人が悪党に殺されて金を奪われ、その盲人が悪党たちの顔を一目見たい、目が見えないのならせめて手に目があれば、という強い怨みが手の目という妖怪になったのであり、越後でも同様に盲人が殺された際に手の目が現れたという。


手の目に類する妖怪として、山室静や山田野理夫らによる書籍『妖怪魔神精霊の世界』にはくらやみ目という妖怪も述べられている。こちらは両の膝頭に目があり、暗闇でも平気で歩けるが、昼間は物にぶつかったりするとある。(wikipediaより)


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